八王子市四谷町に室町時代末期から江戸時代を経て伝わる獅子舞「龍頭の舞」。現存する獅子頭の内側には「正徳2年(1712年)」の墨書きが残り、現役で使用される獅子頭として都内最古と認定されています。
五穀豊穣・家内安全・雨乞い──500年にわたり、人々の祈りとともに舞い継がれてきました。日本遺産にも認定された、八王子市指定無形民俗文化財です。現在、300年ぶりとなる龍頭の新調が3年計画で進行しています。
どなたでもご覧いただけます。
雨天時は演目を変更する場合があります。
正徳二年、
ひとつの龍頭が生まれた。
三百年の後も、
その眼は闇の中で光っている。
廻国修行の六部が宝積院を訪れ、
四谷の青年に獅子舞を伝授。
コロンブスのアメリカ大陸発見と同時代。
現存する龍頭を製作。
寄贈者の名と「正徳2年」の墨書きが内側に残る。
現役の獅子頭として都内最古。
現存する「萬掛覚帳」を作成。
天明の大飢饉の年に、町の記録を残す。
練習用獅子頭を八王子の彫刻師が製作。
明治神宮へ奉納。
八王子市無形文化財に指定。
NHK「ふるさとの唄」で披露。
東京都代表として国民文化祭に出演。
墨書き300周年。
伊勢神宮へ赴き奉納舞を披露。
日本遺産に認定される。
大獅子・新龍頭が完成。
300年ぶりの新調プロジェクト始動。
公演日にてお披露目予定。
龍頭の舞は、三匹の獅子——老いたる獅子、若き獅子、雌の獅子——が織りなす物語。腹に太鼓を着け、荒々しく舞うさまは俗に「獅子狂い」とも呼ばれ、哀愁を帯びた笛の音とともに観る者を惹きつけます。
白い髪をふっさりと蓄え、金色の牙、
前に曲がった二本の角。
黒鳥の羽根を纏い、紺の布に袴姿。
青みの残る若い顔に、
真っ直ぐ上に伸びる角。
茶色の髪に草色の布。
まだ荒削りな若さを宿す獅子。
角は一本、顔は赤く、
茶色の髭に宝玉を持つ。
赤い布を被り、金色に輝く眼。
物語の鍵を握る妖艶な雌獅子。
本演目の前には、子どもたちによる太刀演舞、少女たちの花笠が舞台を彩ります。
世代を超えて受け継ぐ、四谷の夏の風物詩です。
四谷町龍頭の舞保存会では、ともに伝統を担う仲間を募集しています。
太鼓、笛、舞、裏方──関わり方は様々。
経験は問いません。
まずは夏の祭礼を是非見に来てください。